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過労死する前に。がんばるとがんばらなくていいの線引き

あまりに働きすぎて体が悲鳴をあげ、それでも走る事をやめられずに突然の過労死をしたり、または精神の方が先に壊れてしまって自殺をしたりという、今の社会の問題がよく報道などで取り上げられる。

この問題に「過労死するくらいなら、自殺するくらいなら辞めればいいのに」というのはたやすい。
ただ辞められるのなら辞めている。
辞められないからこそ、その破綻する所まで行ってしまったわけで。

労働問題は最近は特に酷い話が増えているようで、石川啄木じゃないが、働けど働けど我が暮らし楽にならざりと言う人は増えている。
むしろ昭和よりも増えていて、明治から戦前にかけての女工哀史のような搾取されるシステムが出来ているようだ。
本当は近代ではそういったシステムが出来たときに、市場に任せていても修正できないものを行政なりが改めていくものなんだが、最近はその行政側や立法が搾取するシステムを援助・誘導してたりする。


過労死や自殺について書いてあるエントリがあった。
「自殺や過労死するくらいなら仕事辞めろ」 琥珀色の戯言

エントリの元になっている事例は日経BPネットの
20代社員の「不可解な死」を考える
に取り上げられた20代社員の過労死(この件では不可解な死になっているが過労死だろう)についてだ。

>でも、他人には「もう仕事辞めたら」ってアドバイスできても、自分のこととなると、なかなか「限界」ってわからないし、自分の「限界」を認めるのは難しい。 :琥珀色の戯言 ID:fujipon

私もfujiponさんの意見に同意だ。

「がんばる」と「もうがんばらなくていい」はどこで線引きをすればいいのかを考えても結論は出ない。
またこの方の場合はどうやらお医者さんらしく、お医者さんに関しては一般論で語れない過酷な勤務があると思う。

ただ仕事に関してのがんばりならば、どうしてもある時期はそれこそ寝る間を惜しんでぶっ倒れるまでやるような時期もあるのは事実だ。
後から考えれば確かにその時期に非常に成長をしていたなと思う。
しかしそれは限られた期間であって、それがずうっと続くとなれば話は別になる。

また期間だけではなく、その時期の先に目標が見えているかどうかも大事な問題だ。
目標も無く、ただ他人のいいように使われるだけの、またその労働の対価ももらえず搾取されるだけの終わりのないマラソンなら、遅かれ早かれ必ずどこかで前のめりに倒れる事になってしまう。

自分で目標があって走っているのならいいだが、他人に指定された回り車のなかでネズミのようにひたすら走り続けるというのはきついものがある。
その回り車は外側が歯車になっていて、止まった歯車は取り替えるだけの存在では、精神的な部分でもモチベーションがまったく変わってきてしまう。
当然精神は体に直結する

もし線引きをするのなら、それが自分にとって目標を持ってやっていることなのか、または他人がその人にとって都合がよい事をやらせてるだけなのか、その違いを見るしかないかもしれない。

円谷幸吉さんの場合もオリンピック銅メダル獲得後に自衛隊体育学校の校長が変わり、次のオリンピックの為に結婚を認めず破談にし、それに抵抗した円谷のよき理解者であった畠野を転勤にし、校長の都合としてオリンピックでの金メダルを強いたのだろうし。
つまりオリンピックの銅メダル後、自分の為の走りから、周りの成果の為にやらされるに変わってしまったんだろう。
当時の自衛隊にいたというのも大きかったかもしれない。

他人の都合で働かされると言うと奴隷が思い浮かぶが、大航海時代以降の奴隷は持ち主の資産でもあり重要な労働力でもあり、つぶれてしまっては困るので労働は管理されていたはずだ。人権は無かったし、過酷な重労働ではあっただろうが。
少なくとも集団で労働時間は決められていてつぶれない程度になっていただろう。
現在は逆にその時間があいまいで、場合によっては夜中も休日もない。
そういう意味では奴隷制度よりも過酷な状況かもしれない。
使う側が奴隷制度の支配から、経済支配に切り替えたと言うべきか。

現在の経済支配なら労働者は所有している資産ではなく、必要なくなれば切ればいいし、つぶれても代わりを入れればそれでいいというシステムになっている。

大元の事例の場合も完全に会社の都合、または支社長の都合によって働かされている。
他人がその人の都合で労働をさせるなら、その他人が労働者がつぶれないように管理・コントロールしなければならないが、そのコントロールが無いまま暴走してしまったらこういう事になってしまう。
なぜコントロールがなかったかと言えば人間がつぶれてしまうと言う意識がそもそも無かった、いや「つぶれても別にかまわない」と言う意識が今の会社にはあるのだろう。

最初に戻って「がんばる」「もうがんばらなくてもいい」の線引きなら、
自分の目的ではなく「他人の都合によって」抑えるコントロールが無く体や生命に危険が及ぶようなオーバーワークはもうがんばらなくてもいい。
ただそういう時はもう、本人は「やらなきゃ」の思いに追い立てられて、辞めた方がいい事は分かっていても「もう少しがんばろう」と考えているうちに判断を逸してしまったりするんだが。
真面目で責任感の強い人ほどそうなってしまうんだろう。
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